くづが色々

好きな事を色々と

仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダルを見て来ました

※ネタバレ含みます

オーズは個人的好きなライダーランキングトップ3に入る程度には好きな作品でしてね……

そういう目が大なり小なり入ってますのでご容赦ください。

まずは良かった点から

死にかけの映司にグリードが取り憑いてっていうのは普通に面白いなと思いました。再会後にあからさまな位見せた違和感・異質な感じからの早々に正体バレも個人的にはgood。尺が短いんだからこれくらいアッサリしてる方が良いと思います。

そのゴーダは力を求めた結果その身を滅ぼした訳ですが、完全に古代オーズと同じ轍を踏んでるんですよね。即封印にならなかったのは流石に映司と同じ欲望を持ってるだけある、といったところか。

というか細かいですけど古代オーズは何で復活したんですかね。ちょっと気になって来た……閑話休題

ゴーダが持っていた映司と同じ欲望とは力が欲しいという部分のみであり、その本質である「誰も死なせない」という部分が抜けていた。正しく偽映司という所。

欲望が満たされぬまま倒されるゴーダと女の子を助けアンクも復活させて満たされて死んだ映司という対比と共に、テレビ本編最後のアンクと重なる部分もありつつ

アンクがゴーダを庇う件はなんだかんだ良かったですね。さっきまでメダルあんなに出し渋ってたのに?とか体内でそんなピンピンしてるのかとか思う所はありましたけども。そのまま共闘路線での続編も見てみたくなりました。

総じてそれなりに面白かったです。

こっから個人的にダメだった点

映司最後死ぬ必要なくないですか?ゴーダが取り憑く都合死にかけるのはともかく最後映司の意志でゴーダを引き止められたならTV本編の信吾みたいに生還しても良いと思うんですよ。不意打ちとはいえアンク追い出せるなら結構回復してるのでは?っていうかなんでアンク追い出したの?

大体肝心のアンクが復活した理由は死に際の映司が願ったからというのみ。

この都合を通すのなら映司死なせたら駄目でしょう。

この映画、基本的な部分はガバをノリと空気でどうにかするいつもの平成ライダー作品なんですが、今回のそれは少し重めの雰囲気。映司の死はそのノリが最悪の方向に進んだ結果だと思います。

仮面ライダーなんて「その時不思議な事が起こった」で良いんです。

アンクはノリで復活しノリで変身、古代オーズの復活もとくに説明なし、タジャドルはノリで進化。そこに文句は無いです。ただ今回の場合、アンクはフワッとした理由で復活した一方前述の通り生き返る理由付けが余裕で出来そうな映司は死んでしまった。

ノリとは諸刃の剣であり、おかしな方向に進むとそれはご都合主義と化します。ノリで映司を死なせた結果、アンクの復活が「映司との絆が起こした奇跡」から「ご都合主義の産物」に転がり落ちてしまった。

さらにその結果、最後の女の子のシーンが最悪な印象に。

「昔は女の子を助けられなかったけど今回は守りきれたね良かった良かった」という事なんでしょうけど、わざわざ連れてこられた女の子が自分を助けてくれた恩人が弱って死んでいくのをじっくり見せられる様は最早悪趣味通り越して狂気の沙汰。あんなんトラウマになるわ。

そしてその後の比奈とアンクが佇むシーン。なんかやりきった顔してましたけどいる?あれ。個人的にはいらなかったかなと。

いらない繋がりで言えば冒頭の戦闘シーン。レジスタンス対グリード→バース参戦→古代オーズ参戦の流れなんですが、バースも古代オーズも最初から参戦して尺を短くして良かったと思います。ただでさえ尺不足なので

映司に新グリードが取り憑いた!までは良かったんですが、いらなくなったからポイ捨てからのアンク憑依。

いや出来るのはそうでしょうけどやっぱりノリでやったのかなと思うと印象が悪いですね。

で、アンクが映司に憑依した時にはなかったのにいつの間にか巻かれているオーズドライバー。どっから出てきたそれ。

何故か復活した古代オーズが何故かアンク以外のグリード4人を復活させ、アンクが復活したら力を狙ってグリードを差し向けてくる。そして復活したグリード達はウヴァさん以外まともに出番のないまま古代オーズが吸収してお終い。古代オーズが復活した理由は兎も角グリードを復活させた理由は何なのか。なんとなく復活させた様にしか見えず。そらレドルさんも怒るわなと。

比奈ちゃんあんなに弱い子だったっけ?もっと精神的に強いイメージがありました。まあ状況が状況なのでそういう事かなとは考えましたが、その割にはお兄ちゃんをほとんど気にして無いのが気になる。

これはもう仕方ない事なのですが、Anything Goes!が全く雰囲気に合っていない笑。エンディングでアレンジバージョン→TV版OPと流れたのですが、おとなしいアレンジバージョンでも明るさが隠しきれずある意味雰囲気ぶち壊しでした。まああんな雰囲気はむしろぶち壊して欲しかったので結果オーライです笑

ちなみにAnything Goesの日本語訳はGoogle先生曰く「なんでもあり」……なるほどなぁ